緋綸子の雑記帳

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『黒子のバスケ』番外編 洛山編

11月17日にアップされた、洛山のその後のエピソードの感想を遅まきながら。

 

 私が想像していたよりもシリアス寄りというか、静かでさらりとした雰囲気のエピソードでした。てっきり、黛さんが受験勉強に大わらわで、それに対して四者四様の反応を示す(根武谷さんが「牛丼食え!」って持ってきたり、赤司君が黛が解けない問題を「この問題はね…」とさらっと解説してみせたりとか、葉山はいつもどおりうるさくて、実渕がそれに小言を言う)的なのを想像していたのですが。よく考えれば、原作では黛さんはそこまでいじられキャラでもなかったし、そもそも無冠の三人と仲良く話しているところはほとんどなかったんでした。pixivとかでは、黛のラノベ好き設定が出た時から「黛さんwww」って感じの残念なイメージがネタにされてたし、私はわりと洛山の日常ほのぼの系のSSを読むのが好きだったので、勝手に自分の中でいじられ黛と仲良し洛山なイメージが根づいてしまっていました。決勝戦の雰囲気やあのラストからして、そうはならないよな…。そもそも、5人とも同じ寮に住んでるかもわからないし(赤司は火神のように一人暮らししている可能性もありそう)。コミックスのQ&Aコーナーでこの手の質問(寮生なのかどうか)、絶対来てると思うんだけど、あえて藤巻先生はお答えにならないのだろうか…。

話が逸れましたが、今回のエピソード、引退式に出なかった黛さんを気にしている無冠3人(実際にセリフとして口にしたのは葉山ですが)の描写がよかったです。実際に会いに行こうとしたりするわけではないんだけれども。うんうん、やっぱり無冠と黛はこれくらいの距離感ですよね。それにしてもこの3人はいつも一緒で仲いいな!

一方、校舎の外を一人歩く黛に「黛さん」と声をかける赤司。呼び捨てだったのはあくまで『部活動の時のみ主将として』のことで、『今はもうただの一年と三年』だから敬語だそうです。さすが赤司、そのへんのけじめはしっかりしています。何かちょっと安心しました(笑)。元の人格に戻ったからなのか、僕司人格でもそうなのかは、よくわかりませんが。

「…今まで おつかれさまでした」という赤司の表情が、いつになく主将…じゃなかった、殊勝です。引退式みたいなのはあまり好きじゃないから出ないという黛さんですが、

「けどま 最後の一年は悪くなかったよ おかげさんでな」

という黛さんは、その笑顔含めて、何かカッコよすぎだろう。

「つーわけで 卒業まであとはそっとしといてくれ (これで明日フツーに話したりするとなんかカッコ悪りーから)」

「わかりました」(クス…)

という最後のやりとり。何でここに来てこんなに先輩後輩してるんだ!にやにやしてしまう…。何かこの静かな余韻がこの二人ならでは、ですね。黛さんはよいキャラだった。

 

ジャンププラスでの次の配信は12月15日ということですが、次は誠凛のエピソードになるんでしょうか?黒子の誕生日の、キセキとのストバスエピソードは、ジャンプNEXTでしっかりやりそうな気がする…。『黒子のバスケ』、まだ楽しみにできる続きがあるのは嬉しいことですね。