緋綸子の雑記帳

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黒子のバスケ EXTRA GAME 第1話感想 (ジャンプネクスト2014 vol.6)

ネタバレ注意です。

 

 

 

 

 やはり、海外チームとキセキ+黒子・火神が戦う話でしたか…。最初パラ見した時点でそれは分かったので、何か気恥ずかしくてなかなか読み始める勇気が出ませんでした。意を決して読んでみたのですが、「読みたかったのはコレじゃない」感が…。今までジャンププラスでの番外編やくろフェスで、いい感じに最終回の余韻に浸っていたところだったので、いきなり高校2年のインターハイも終わってるとか、アメリカのストバスチームと戦うとか言われても、気持ち的についていけないというか。まぁ何も、1年のウインターカップ終わったところから順々に経過を追って描かなければならないというわけではないのですが(それだと、長期連載になってしまう…)。

けど何よりもがっかりしたのは、戦う相手が明らかに日本のバスケを見下した、ガラ悪い人たちだったことかなぁ。というか、店で暴れたりするのって普通に犯罪なのでは?まぁ、この辺のつっこみどころはスルーするとしても、敵にあまりにも魅力がない。

たぶん、彼らの言ってることは、グレてた頃のキセキをさらに過激にしたものなんだと思います。 特に、紫原の考えと似てますよね。紫原も、弱い奴が暑苦しく頑張ってるのを見ると、ひねりつぶしたくなるって言ってたし。ゴールドのセリフは、それを単なる強弱じゃなくアメリカと日本に置き換えたもの(バスケにおいて)。しかも「サル」だの「ぶっ殺したくなる」だの言ってるので、余計ひどい。紫原の場合は普段の子供っぽいキャラも描かれたうえでのセリフなので、どこか可愛げがあったのですが。今回のゴールド君たちは、ぽっと出の敵キャラなので、まだそこまでキャラが描かれていないのは仕方ないかもしれないですね。

よく考えれば、これまでの黒バスでも、悪役キャラは無意味に非道いことをしてたりするので、いつもどおりといえば、いつもどおりな気もします。灰崎とか花宮とかね。登場時の青峰とかも実はけっこうひどい。たぶん、藤巻先生って悪役描くとき、特に登場時はインパクト出そうとはりきりすぎるんじゃないかなぁ。

黒バス本編では、キセキの世代とは異なり、灰崎、花宮などの、ただ倒すために描かれた敵キャラは、その後の改心や救済などは特にありませんでした。ストーリーの本筋とは関係ないというのが一番の理由だと思います。彼らがあそこまで堕ちてしまった要因のひとつとしてキセキの世代の異常なまでの強さがあるのはたしかですが、それ以上に、もともとそういう性格だったというスタンスなんだと思います。ただ、負けた後も連載の中でちょくちょく登場するうちに、人間的な味が出てきて、それなりに人気も出ましたよね。花宮は、木吉への反発とか、今吉さんをサトリ呼ばわりするとか、けっこうチームメイトとは仲よさげだったりとか、まぁ可愛げあると言えなくもない。灰崎の場合は、青峰に殴られてから現在の時間軸では出番はありませんでしたが、過去編では「残ったお前らのほうが可哀想な目にあわねーとはかぎらねーんだぜ」という、なかなか本質をついたセリフを残してくれてます。さて、今回のゴールド、シルバーたちは、単なる不愉快な敵キャラで終わってしまうのかどうなのか。まぁ、今回は短期連載なので、その可能性もありますかね。キャラデザ的にもそんな気が…(おい)。

とにかく、今回はほとんど導入部なので、まだ何とも言えません。1度目に読んだときはなかなか受け入れられず、「うああああっ」となってましたが、2回目読んで、この記事を書いているうちに、だいぶ落ち着いてきました。先ほど紫原の話で言及したように、キセキにとっては、単にガラ悪い敵と戦うというだけでなく、過去の自分たちの過ちと向き合うという意味もあると思うので、 その辺がどう描かれるかにも注目したいです。あとは、キセキ+火神・黒子それぞれの活躍とチームプレイっぷりですね!ていうか、メインはそっちでしょう。個人的には久しぶりに青峰の活躍が見たいです。桃井ちゃんは出ないのかな~。あと、赤司はメリケン人選手にアンクルブレイク(「頭が高いぞ」)やってくれるのか。何だかんだ、楽しみでもあります。

何か、独りで勝手にがっかりして、勝手にフォローしてって、忙しいですね…。これ、ジャンプ本誌連載中の感想でも同じことやってたんですよね、私…。これが現在進行形のコンテンツを味わう醍醐味でもあるので、不安はありつつも、次回を待ちたいと思います。