はてな題詠「短歌の目」第5回 7月
今日は七夕。梅雨明けしてないので、まだあまり夏という感じがしませんが、今回のお題を詠むうちに、夏気分になってきました。夏はなんとなく、この世ならぬものとつながる季節な気がする。
1.手帳
「夏休み」とだけ手帳に書きしるし内容いまだ決めかねている
2.花火
見に行った花火の数に遠くから見上げた花火の数を足して
3.虫
遠い昔会ったことある気がするね ふよふよ我に近寄る羽虫
4.白
先生の白衣に透けたTシャツのロゴ読む私の心臓の音
5.アイス
君とまだここにいるため残してる限りなく水に近いアイスティー
6.プール
泳ぐより長い時間をふるえてた プールサイドに体操座りで
7.すず
眠れない夜明けに君のすずが鳴りカーテンのすきま光が揺れる
8.アンタレス
「アンタレス」「赤」と書きこむ その星の空のいずこにあるかも知らず
9. 雷
稲妻のあとの雷鳴待つごとく静かに君の動作を待てり
10.ぬばたまの
ぬばたまの髪熱風に当てられて鬣のように鏡に広がる
※鬣は「たてがみ」と読みます。私もPCの変換で知りましたが…。