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緋綸子の雑記帳

私が誰かのブログを読んで楽しむように、見知らぬ誰かが私の記事を読んでくれたら。

『東京タラレバ娘』 3巻は巻末の相談コーナーでエグられ注意

『東京タラレバ娘』3巻読みました。1巻、2巻も特にブログで感想書いてないけど読んでます。

 1巻、2巻では3人娘がそれぞれクセモノの男たちと関係をもって、3巻ではさらに状況が悪化したという感じかな。ずるずると、彼女のいる元カレとの関係や不倫にはまっていく香と小雪。そして主人公の倫子は仕事が落ち目に。彼女の仕事や関係者に対する態度は、ありえないと感じる人も多いと思うけど、あえてそういうふうに描いてるんだと思うので、色々つっこむのはやめときます。正直、アシスタントのマミちゃんがチャンス掴んだことが嬉しかったもんなぁ。君はデキる子だと思っていた。しかも、本当にめっちゃいい子だし。

倫子はいったい何にそんなに悩んでるのか、いまいち共感しづらい。仕事で壁にぶち当たってるのはわかるんだけど。男関係の方は、何をそんなに悲観してるのか…。たぶん、本当はKEYに恋をしてて、だけど絶対叶わないとも思ってて、自分の気持ちを認めたくない、素直になれない、ってことでヤケになってるんだろうけど…うん、典型的「見ててイライラするヒロイン」?まぁ、年齢的に若者に対してプライドと卑屈さの両方を抱えちゃう気持ちはわからなくはない。

で、そんな倫子に新たに素敵な男性が現れて、気も合って、体も結ばれちゃった…というところで3巻は終了。なんですがラストページ、二人とも笑ってるにもかかわらずどこか怖い。シンプルな絵柄なのに表情の微妙な描き分けがお上手ですね、東村先生。こういう、どこか後ろめたさをはらんだ表情とか。

うーん、この男は何が問題なんだろう?私の予想では、金銭問題。そうとう借金抱えてるんじゃないかなー。だってあんなお金かかりそうな店開いたばかりだし、なぜかいつも客いないし…。倫子はこの男と結婚して仕事やめようと夢見てるけど、そうは問屋が卸さないよってことで。

ここまでの展開、無駄なくさくさくと進んでて、東村先生、ノリにのってんなーって感じです。最終的にどういう結末にもっていくのか、非常に気になります。ですが正直、同世代の独り身ですが、あまりにも自分と世界がかけ離れすぎてて本編ではあまりエグられませんでした。エグられるのは巻末のおまけページのほう。

 

というわけで、巻末のお悩み相談コーナー、タラレBar。こっちは確実にエグりにきている。特に第2夜の相談者・もちもちさん、第3夜の石田拓実先生の回は、自分にもあてはまるところ多すぎて「うあぁぁぁっ」となりました。もちもちさんは勝手にペンネームを絵本『モチモチの木』からとったと決めつけられてるし(笑)。

もちもちさんの相談文「長えよ」とつっこまれてるけど、一読して「うん、わかるわかる」って感じで、ちゃんと全文読みたいと思いました。私は婚活したことはないのですが、実際したらこんな感じだろうなーと。「好きな人と結婚する、という考えを諦めようと思い、好きではないが性格はよさそう、と思う人と付き合ってみた」という思考の流れ、よくわかります。年齢が上がるにつれて、「自分の好きな人と結婚するなんて夢みたいなこと考えてるんじゃない。うまく結婚生活をやっていけそうな相手を探しなさい。」みたいな言説が主流になってくるんですよ。ふむ、そうか…と思いつつ、「好きじゃないけど上手くやっていけそうな相手って…?」ともちもちさんのような疑問が生じるわけです。そしたら東村先生からは、「好きでもない人と結婚できるわけないだろ!!」とばっさり。「好きでもない男と結婚してやっていけるような性格じゃないから今独身で彼氏がいないってことに気づけ ばかやろう!!」と。あ…うすうす思ってたけどやっぱり?でも、そこはいっぺん通ってきた道なんですよ、東村先生…。好きな人と結婚できるなんて思ってるのはおめでたいヤツと言われたから軌道修正してこっち来たんです…。あっちサイドでもこっちサイドでも「おまえはバカか」と言われ、我々は無限ループをさまようしかないのか…。

第3夜の相談者は漫画家の石田拓実先生。自伝的マンガ『かくかくしかじか』にも登場する自分のマブダチをエグりにいく東村先生(笑)。石田先生の生態がまんま自分すぎて…。私も休日は用事がなければ家で眠い時寝て、おなかへったら『他者の視点を想定してない料理』を食べて、本とマンガ読むかネットするみたいな過ごし方です…。平日も仕事終わったら家にほぼ直行してるし…。他者との出会いをかぎりなくゼロに近づけてるようなもんだよね、自ら。

 

ここまで書くと、「本当に結婚したいと思ってるの?」とか「別にひとりが楽しければひとりでもいいんじゃない?」とか「そもそも結婚に向いてないんじゃない?」とかいろいろ意見が出てくると思うんですが、それに対する自分の考えを書こうとすると、整理してまとめるのにとても時間がかかると思うので、ここでは書きません。ただ、知人友人がどんどん結婚して、自分は刻一刻年とっていくなかで、漠然とした不安を抱えてて、そのなかでいつもぐるぐる考えてしまう感じです。結婚すれば幸せになれるとは思ってないですが。

こういう自分の中での漠然とした不安を、他者に形にしてほしくて、こういうマンガを手に取るのかなぁ。もう本編の方は漠然とした不安は通り越して、恋愛修羅道つっぱしってますが。これはこれで面白いので、今後どういうふうに展開してどういう結末にするのか、楽しみにしています。