「短歌の目」第9回 11月
寒くなってきましたね。外を出歩くのはまだそこまで寒くないのですが、屋内でじっとしていると体がじんわり冷えてきます。家にいるとすぐふとんに入って寝てしまいます。そんなわけで、今月も「短歌の目」に参加させていただきます。
1. シチュー
オレンジや黄色の惑星ぷかぷかとシチューの銀河進めスプーン
2. 声
鳴き声の意味知りたくてカラスらの中心で会話聞いている朝
3. 羽
追われても羽ばたくふりしてまた歩く鳩のような生き方してる
4. 信
信仰は自由なんだよサンタさん信じなくても子供でいられる
5. カニ歩き
カニ歩き目的地もわからずに左と右のどっちが前なの?
6. 蘭
垂れ下がる蘭が怖くて泣いていた薄暗いピアノ教室のロビー
7. とり肌
太ももまでとり肌たてて待っているマラソン大会スタートの合図
8. 霜
晴天に霜きらきらと通学路冷え込んだ朝のごほうびのように
9. 末
年末は次々と来る 世紀末の準備もそろそろしておかなくちゃ
10. ひさかたの