緋綸子の雑記帳

私が誰かのブログを読んで楽しむように、見知らぬ誰かが私の記事を読んでくれたら。

千尋さんの女子力 (『千と千尋の神隠し』)

親元にいた高校生の頃までは映画館に行く習慣があまりなかったので、初めて劇場で見たジブリ映画は大学生のときに上映された『千と千尋の神隠し』でした。なかでもクライマックスの、千尋がハクとの記憶を思い出してハクが竜から人型に戻り、空中で二人が手をつなぎながら降りてく場面が大好きなんですけど、あのときの二人のやりとりって、あらためて聞くとすごく甘甘だよなーと思います。特に千尋さんはいきなり彼女っぽくなる。

 

 

「私の本当の名はニギハヤミコハクヌシだ」

「ニギハヤミ?」 (かわいく聞き返す)

「ニギハヤミ、コハクヌシ」

「すごい名前。神様みたい」 (よくわからないが褒める)

「ー略ー 靴を拾おうとしたんだよ」

琥珀が私を浅瀬に運んでくれたのね。うれしい!」 (いきなりのオリジナル愛称。そして何か口調まで変わっている)

 

二人の会話に合コンのテクニックみたいな注釈つけるのは気がひけますが、でも合ってる。千尋のセリフ、モテる女子の会話みたいなのの正解をいってる。もちろん千尋ちゃんとしては好きな人が目の前にいるから自然にそうなってるだけですが。

このときの千尋は子供から突然“女の子”になって、きらきらしていて本当にかわいいんですよね。今までのハクじゃなくて「琥珀」と呼びなおすあたりがポイント高いです。

こうして会話書くだけで思わず赤面してしまうというか、さりげない会話にみえてロマンス度高いです。10歳の女の子あなどれない。