緋綸子の雑記帳

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漆原友紀原画展を見に岩国へ

行ってきました。

 

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蟲師』の漆原友紀先生の出身地である岩国で原画展が開かれるとのことで、これは絶対行きたい!と思い、日帰りで岩国まで行ってきました。ちなみに9月19日まで開催されているそうです。

会場が岩国シロヘビの館というところで、シロヘビの館って何だ?と行く前から気になっていたのですが、岩国はシロヘビの生息地だそうなんですね。昔からシロヘビにまつわる伝承も残っていて、そんな岩国のシロヘビについて楽しく学ぼうというのが、この施設の趣旨のようです。

そして、現地に行って初めて知ったのですが、その伝承を紹介する岩国白蛇物語のコーナーのイラストを、何と漆原先生が描かれているんです。これは実際行かないと見れないので、これを見ただけでも行ってよかったと思いました。五つの伝承それぞれに一枚絵が描かれており、はぁー、漆原先生の絵だ…雰囲気ぴったりだ…とうれしくてにやにやしてしまいました。単に地元のマンガ家だからというだけでなく、昔の日本の風景や、生き物でありながら怪異のようでもある白蛇という存在、これらを描くのに漆原先生ほどふさわしい人はいないなぁと、この組み合わせに感動しました。このコラボ思いついた人グッジョブ!そういえば『蟲師』でも白蛇のような蟲が描かれていましたよね。

さて、原画展の方ですが、こちらは常設展の一角にこじんまりと設けられているという感じで、作品数自体はそれほど多くなかったです。そもそもこのシロヘビの館自体がそれほど大きな建物ではないんですよね。でも、漆原先生のカラー原画を見られたので、それだけで興奮したし満足でした。全部『蟲師』関連ですが、私は見たことのない絵がほとんどだったかな。私は単行本派だったので、単行本の表紙くらいしかカラー絵を見たことないんですよね、そういえば。

常設展のシロヘビに関する展示もけっこう楽しかったです。シロヘビの中身の模型とか。身体が細長いと、臓器も細長くなるんですね…。ゲームとかクイズの機械も並んでて、素朴ながら凝っていて、楽しく遊んでしまいました。本物のシロヘビも何匹かいてガラスの外から見ることができます。かわいかったなー。

 

ここシロヘビの館は錦帯橋岩国城の間という観光地ど真ん中にあるので、原画展見にきたついでにさくっと岩国観光できちゃうのがとてもよかったです。行く前は原画展のことしか考えてなかったんだけど、来てみたら、あ、余裕で城にも行けるじゃん、って感じで。錦帯橋はそもそもここを渡らないとシロヘビの館に行けないしな…。

ありがたいことに天気がよかったので、錦帯橋と錦川、その背景の山々と空の色彩がそれはそれは美しかったです。学生時代にも一度、岩国観光したことあるのですが、たしかそのときは小雨が降っていた記憶があるので、ここまで感嘆するような美しさではなかったんだろうな。

 

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写真だとわかりづらいのですが、川面の色が場所によって異なっていてエメラルドグリーンだったり、碧色だったり。空や山が映り込んでいたり。

 

漆原友紀先生の描かれる深い緑、その原点はここ岩国にあったのだなと、実感した旅でした。