緋綸子の雑記帳

私が誰かのブログを読んで楽しむように、見知らぬ誰かが私の記事を読んでくれたら。

黒バスを連載で読むときの私の心理。そしてスポーツマンシップとは?(『黒子のバスケ』247Q感想)

我が家ではここ数年ジャンプを毎週買っていたのにもかかわらず、黒バスを毎週は読んでいなかった自分。そんな自分に後悔していましたが、連載で毎週読んでみると、なかなか精神的にきっついな。決勝戦に対する期待が高まりすぎて、楽しむより先に今後の展開とか他の読者の反応とか勝手に心配してしまって(余計なお世話なんだけど)、素直に読めないというか。

 

(↓『黒子のバスケ』247Qネタばれありますので、ご注意を!)

 

 

 

黒バスの続きが毎週気になってしかたなくて、ジャンプを買ったら、いの一番に読むにもかかわらず、いざ読み始めると心に過剰な防衛反応が働くのか、さーっと読み流しちゃったりする。今週なんかターニングポイントというか、感動するところだったというのに!『黒子が熱い思いを胸に、ついに出る!』というところなのに私は、

『ああ、ここでやっと黒子が…。え、あ、泣いてる?』

という感じで。せっかくの感動場面で妙に冷静になってしまう自分が残念…。(何度か読んで、後からじわじわと来ましたが。)弟からは、

「姉貴はスポーツとか試合で熱くなる気持ちがあんまりわかってない。」

と言われた。たしかにそうかもしれない。ほんと、そういうのに縁がないし。いやでも待って、コミックスで読んだときはちゃんとそういう熱い場面で感動してたんだよ!

だからきっと、コミックスだと自然な流れにしたがって感動できるんだけど、連載だと、一話一話細切れなので、唐突に感じて、ぴんとこなかったのかもしれないなー。

 

ちなみに今の黒バスの展開が不満かといえば、全然そんなことはなくて、毎週こちらの予想を裏切り、なおかつ納得のいく試合展開が描かれていて、一つ一つのエピソードも面白いし、毎週楽しんでます。

 

ではでは今週の感想。

 

なんと日向さん!!先週の時点でかなりピンチと思ったら、もういきなり今週冒頭。勝利への思いのあまり審判に反論してしまいテクニカルファウルをとられ、下げざるをなくなる。ハーフタイムで彼が精神的支柱と認識したばかりなのに、予想を超える絶望感。私は先週までは、日向が何とかねばって実渕の天、地、虚空を攻略するものと思ってましたよ…。

 

だが、日向が下げられたことで(?)、少し調子を崩す実渕。なるほどねー。これも全然予想していなかった。私は先週の感想で、赤司の冷徹全力蹂躙作戦をたたえたばかりだというのに、これが裏目にでたというのか?ちなみに弟は少し予想してたとのこと。赤司のやり過ぎ蹂躙作戦に、実渕が少し違和感を感じるのではないかと。私はスポーツをほとんどやらないので、あまり感覚がわからないのだけど、試合で圧倒的に優位にたつ側が、故意にファウルとるのって、あんまり感じのよいことではないんですかね?スポーツマンシップにもとるというか。これまでの黒バスの試合でも故意にファウルをとるのは何度もでてきたので別に今回のも違和感は感じなかったのですが、たしかにこれまでは窮地におちいったときにやっていたかもなぁ。

まぁ、今回の実渕は、赤司の作戦に違和感を感じたというよりは、単純に日向が抜けたことで少しはりあいをなくしただけなのかもしれない。いずれにせよこのシーンは、今後の展開に影響がありそうですね。

 

そして、待ってました!秀徳と海常。今週の唯一にして一番の癒しシーンは、緑間くんのデレでした…。さすが緑間くん、公式ツンデレ。緑間も赤司に敗北を喫しているだけに、日向の悔しさがわかるのかもね。そして高尾くんの「そりゃないっすわ 日向サーン」は、私の気持ちを代弁しすぎてた。

 

海常のほうは、彼ら自身3位決定戦で負けたのもあってか、秀徳よりもやや暗い雰囲気。「完全に誠凛贔屓」という笠松さんの言葉は嬉しかったものの、黄瀬くんも何か悟りを開いた様な雰囲気で。黄瀬は黒バスの連載当初から火神の才能に注目していただけに、火神がいるからまだ誠凛にも可能性は残っているという。しかし火神は、再びゾーンに入ることを願ってしまう。そして赤司に競り負ける。

『ゾーンにすがるものに、ゾーンの門は開かれない』という真理。

陽泉戦では不敵に火神を挑発し、そのことを気づかせた黄瀬ですが、今回は「無理もない」などと同情してる…?う~。らしくないよ、黄瀬君。「何やってるっスか、火神っちは!?」と元気に怒ってほしい。それほど、誠凛の今の状態は傍目にも悲惨だということか…。

 

沈黙する誠凛ベンチ。黒子は、リストバンドを見つめ、無意識に涙を落とす。落とした涙は熱く、それは荻原の言葉を思い出させた。

 

いやだ

ムリでも…!不可能でもっ…!みんなと日本一になりたい!!

 

ベンチに下がってから必死で黛を観察し、ビデオを繰り返し見ても、いまだ糸口をつかめていない状態。何ができるかわからない。何もできないかもしれない。それでも想い一つでコートに立つ。もう黒子が出ることはないと思っていたのか、赤司も、キセキも驚いて黒子を見る。そんな場面で今週は終わりです。

どうやって?という問いに「わかりません。」と言いながら、試合に出ちゃう黒子は、いつもの彼らしいなぁ。試合の中で答えを見つけていくということか。再び赤司君とのからみも楽しみだ。

 

 

冒頭ではあんなこと書きましたが、しっかり毎週楽しんで読んでますよ!黒子が何をやってくれるのか、赤司は何を感じるのか、これからが本番ですね!!