緋綸子の雑記帳

私が誰かのブログを読んで楽しむように、見知らぬ誰かが私の記事を読んでくれたら。

第4回「短歌の目」6月

やっと週末。第4回「短歌の目」、私にとっては3回目の参加になります。

今回もよろしくお願いします。

6月になるとすぐ梅雨に入りましたね。梅雨前線、律儀なやつよ…。

 

tankanome.hateblo.jp

 

今回、「紫陽花」「つばめ」「袖」の3つをお題で提案させていただいたのですが、自分で出したお題のほうがより難渋しました。

 

1.青

赤や黄がCMに出てはいけないの  吸収される青い液体

 

2.梅

晴れた日も感じる梅雨の湿り気に皮膚呼吸する私は蛙

 

3.傘 

私だけ傘持ってると気まずくて準備のよさを呪いたくなる

 

4.曲がり角 

「この先で新しくなれる?」曲がり角  カーブミラーに自分は見えず

 

5.しそ

真似をしてかじるとざりっと苦かった  君が必ず食べてたしその葉

 

6.紫陽花

雨けぶる薄闇の中ぼんやりと灯る紫陽花  こちらを見ている

 

7.つばめ

いつの間に現れてまたいなくなる  今日も視界を横切るつばめ

 

8.袖

半袖じゃ涙拭くにも短くて腕振り上げた初夏の失恋

 

9. 筍

空に伸び天を突き刺すはずだった筍の先に包丁を入れる

 

10.たらちねの

たらちねの母はいまだに母としてその身ふりゆく  祖母になれずに