緋綸子の雑記帳

私が誰かのブログを読んで楽しむように、見知らぬ誰かが私の記事を読んでくれたら。

香川に行ってきました。

 

香川県に2泊3日の旅行に行ってきました。大雑把な旅程しか立てていなかったのですが、そのわりに思いのほかいろいろなところに行くことができました。行きの新幹線で、「1日目:高松市内、2日目:小豆島、3日目:坂出か丸亀でうどんを食べる」という具合に決めておいたのですが、だいたいそのとおりになりました。以下、今回の旅行メモです。

 

1日目

天気:晴れ、暑かった

 

・昼前、高松駅到着。ホテルでスーツケースを預ける。

・うどんを食べる。そのあとたまたま近くにカフェがあったので休憩。

・もっとも暑い時間帯を栗林公園へ。

f:id:hirinzu:20150811144156j:plain

庭園の中の建物で休憩をはさみながら1時間以上かけて散策。暑いんだけど、そのおかげで庭園を吹く風や木陰に涼を感じることができた。

・ホテルへ戻りしばし休憩。甲子園を見る。

・夕方、商店街などをぶらぶら。アーケードが立派で賑わっている。宮脇書店という本屋さんは本の選び方、並べ方にこだわりが感じられてよかった。

・近くの居酒屋で夕食。

 

2日目

天気:曇り、わずかに小雨

 

・高速艇で高松から小豆島は土庄港へ。そこから定期観光バスに乗る。銚子渓お猿の国、寒霞渓ロープウェイ、二十四の瞳映画村、オリーブ公園などを回る。

・小豆島は、10歳の頃『二十四の瞳』を読んで以来、ずっと気になっていた場所だったので、初めて訪れることができてよかった。映画村には映画のロケに使われたセットが残されているのだが、その近くにはモデルとなった本物の分教場の建物が残っている。また、本校の苗羽小学校も建物は新しいのだろうが変わらずにある。大石先生が自転車で、子供たちが徒歩で通った本校から分教場までの道のりに思いをはせることができた。

・高速艇で高松に戻り、ホテルで甲子園を見つつうたた寝。夕食は近くの食堂で。

 

3日目

天気:曇りのち晴れ

村上春樹の紀行エッセイ『辺境・近境』の讃岐・超ディープうどん紀行(1990年に書かれたものらしいので、ブームの前と思われる)に影響され、田んぼの広がる中でうどんを味わいたいと思っていた。今日は最終日。帰りは坂出駅から電車に乗るつもりなので、そこからあまり離れない範囲で、私の想像にあてはまるうどん屋を『ことりっぷ』で探した。が、念のためお店に電話をかけてみると2軒立て続けにお休みだった。よく考えればお盆の時期だったのだ。ちなみにこの作業をしているのは当日朝、JR高松駅の坂出方面に向かう駅のホームにて。焦って電話した3軒目のお店は開いているとのことだったので、そこへ行くことにした。

・お店は八十場駅から徒歩10分らしい。とはいえスーツケースを持ってるし、場所もよくわからないのでお店まではタクシーで行こうと思っていたのだが、駅は無人駅でタクシーなど常駐していない。しかたなく、グーグルマップをたよりにスーツケースを引きずったり持ち上げたりしながら田んぼの中を歩いた。

f:id:hirinzu:20150813105635j:plain

 

後から考えれば、坂出駅でスーツケースをコインロッカーに入れてから来ればよかったのだ。本来、そのつもりだったし。ただ、あわてて見つけ出したお店がたまたま坂出駅より手前の駅の近くだったので、ふとそこで降りてしまったのだ。

・たどり着いたお店は広々としていて、地元の人たちが普段着のまま車でやってきて食事していく食堂といった感じだ。セルフサービスで水やおかずをとり、最後にうどんなどを注文するというスタイル。うどんは初日に食べたものより少し柔らかく、つるつるとあっという間に食べてしまった。うずらの卵とベーコンの天ぷらと、いなり2個も食べた。

坂出駅へ。スーツケースをコインロッカーに置き、あらためて『ことりっぷ』を見ていると、さっき降りた八十場駅の近くに崇徳上皇を祀る白峰宮という神社があることが判明。「瀬をはやみ」という百人一首の歌でも知られる崇徳院百人一首好きの私としては「そこは行っておかんと」と思い、再び八十場駅へ。

白峰宮にお参り。人っ子一人いない。近くに御陵があったそうだがよくわからなかった。白峰宮の後ろにある杜がそうだったのか?

 

・再び坂出駅に戻り、瀬戸大橋タワーへ。このタワーの外観は、「昭和の人が考える近未来」感にあふれててとてもよい。展望台がくるくる回転しながら登っていき、てっぺんで3周して、回りながら降りてくるというシンプルな機能もよい。

f:id:hirinzu:20150813161730j:plain

 

・近くにある東山魁夷せとうち美術館に行った。東山魁夷の絵は、教科書やテレビなどで見ると、ぱっと見シンプルすぎて「ふうん」としか思わなかったのだが、実際に展示された作品を見ると、美しい色づかいに圧倒された。私たちが心に思い浮かべる海、森、山を描いてくれている気がする。2階は木版画の展示で、各工程も解説してくれている。「あの絵を版画にするなんて、よくわからないけどめちゃくちゃ大変なんじゃ…?」と思っていたら、やはりめちゃくちゃ大変そうだった。

・最後に、瀬戸大橋記念館。ここは無料なのだが内容が非常に充実していて面白かった。パンフレットの一つももらってこなかったことが悔やまれる。架橋工事の過程や技術をわかりやすく説明してくれている。想像を絶するスケールの大きさと、安全のために要求される緻密さ。解説文を読みながら、頭の中には「地上の星」が流れる。なかでも興味深かったのは、瀬戸大橋斜張橋と吊橋とトラス橋の3種類の橋が併設されたものであるということ。私はこれまで吊橋と言われても、「橋脚が一定間隔であるんだから、吊橋じゃないでしょ?」と思っていたのだが、橋脚だけであの長大な橋を支えられるわけがなく、横のケーブル、ロープが支えてるんだね。飾りじゃないんだよ、あれは…。いかに自分が力学というものをわかっていないかを思い知った。

 

そんなわけで、帰りは快速マリンライナーから、瀬戸大橋の内部を興味津々で眺めつつ帰りました。

この記事、初めは旅行メモとして行ったとこだけ箇条書きにして、詳しく書きたいところは別記事でアップしようと思っていたのですが、3日目から記憶に新しいこともあって興に乗り、いきなりエッセイちっくに…。相変わらず文章の体裁がなってなくて恥ずかしいです。まあ、後から別記事でと思ってたら結局書かないかもしれないし、ノッたときに書いといたほうが、ね…。

坂出の瀬戸大橋タワー、東山魁夷せとうち美術館、瀬戸大橋記念館は一か所に集まってて、3時間もあれば全部見て回れるので、日帰り、お子さん連れでもおすすめです。遊具つきの広々とした公園もありますし。というか、まるっきり遠足のコースですよね。

以上、香川旅行レポート(?)でした。