緋綸子の雑記帳

私が誰かのブログを読んで楽しむように、見知らぬ誰かが私の記事を読んでくれたら。

早稲田駅から永青文庫まで

先日、永青文庫に行ってきました。「歌仙兼定登場」ということで細川家ゆかりの刀が展示されるのでそれを見に行くのが目的でしたが、何より永青文庫という場所に行ってみたいとかねてより思っていました。永青文庫は細川家に伝来する歴史資料や文化財(細川コレクション)を所有する美術館で、少し前に日本で初めて「春画展」を開催したことでも話題になりましたね。春画展行きたかった…。

グーグルマップで調べたところ早稲田駅から徒歩15分とあったので、はりきって歩いたのですが、もっと長く感じました。道に不案内なせいもあると思うんですが。ちょうど早稲田大学関連の建物が並ぶエリアのど真ん中を突っ切って歩くかたちになり、行けども行けども早稲田早稲田。大隈講堂とか早稲田高等学校とか。道行く人も学生さんらしき人が多く、この早稲田エリアを抜け出せるのか不安になりました。敷地内に迷い込んで行き止まりになったりしないだろうか。

何とか早稲田エリアを抜け出して新目白通りに。そこを渡って目指す方角へと歩いたのですが、今度は昔ながらの静かな住宅街に突入してしまい、「え、こっちでよかったよね?」とまたもや不安に。地図を確認して、たぶんこっちで大丈夫だと思いながら歩いていると、川に行き当たりました。

 

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神田川

南こうせつ神田川だ!

 

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この辺の川沿いに住む人たちは、「窓の下には神田川」って感じなんですかね。そんな寂れたアパートはなさそうですが…。神田川は緑がかっていい感じに淀んでて、あの歌のわびしい雰囲気に合ってるなと思いました。春にはここが桜並木になるんですね。いいなぁ。

 

 

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神田川を渡ると、やっと永青文庫の案内表示が。

 

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と思ったらさらにこの坂道というか階段を上らないといけないんですね…。

 

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やっと着いた!

 

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瀟洒な建物、小高い丘の上の鬱蒼とした木々に囲まれた静かなロケーション。さすがは細川家だなぁ、と。中の展示も含めて、美へのこだわりと、それを維持して後世に伝えようとする意識というか使命感みたいなものが伝わってきました。代々、美への情熱が受け継がれてきた家なんですね。