緋綸子の雑記帳

私が誰かのブログを読んで楽しむように、見知らぬ誰かが私の記事を読んでくれたら。

『Step and go』 嵐

今週のお題「卒業」

 

出会いと別れといえば、わたしは2019年11月に嵐さんと出会ったばかりで(存在自体はデビュー当時から知っていましたが)今年の終わりにはいったんお別れしないといけないんですが、それよりも嵐さんの楽曲の『Step and go』が「出会いと別れ」「卒業」というテーマにぴったりなのでこの曲について語りたいと思います。すごく好きな曲です。

 

なんといってもこの歌は詞もメロディも美しい。

いつも一緒にいた仲間たちがそれぞれ次のステップへと進み、はなればなれとなる。そんな情景を描いているんですが、こう、「学校」だとか「卒業」というふうにシチュエーションを限定していないんですね。そこがすごくいい。そして、何度も出てくる「光」という言葉で、この曲のイメージはキラキラした光あふれるものとなる。そんななか

"夜を通り抜けてrolling, rolling on"

"世界はまるで永遠へのescape"

というような詞で、どこかファンタジックさもある。

 

私の特に好きな歌詞は

 "ひとりの夜なら凍えてしまうだろう"に続く詞。

ここで私は「そんなときは会いにいくよ」的な歌詞を思い浮かべてしまったんですが、そうじゃないんですよ。

"君と出逢えた世界の中で Ah  Forever feel my soul!"

離れてしまった未来でもここは「君と出逢えた世界」なんですよ。出逢えた僕らはいつまでも魂を感じあえるんですよ。アムロララァみたいだけど、きっとニュータイプじゃなくてもそうなんだ。「どんなに離れていても 僕ら交わした声 消えない」んですよ。

こういう内容の詞自体はたくさんあると思うんだけど、こんなふうに表現できるんだなぁと感動するし、それを嵐の5人が歌うことで、それだけで泣けてくる。たぶん今度の活動休止のことがなくても、当時の若い嵐さんが歌ってるのを見ても泣けると思う。歌詞がすばらしいうえに、嵐の在り方とあまりにもマッチしすぎていて胸が苦しい。そのほかにも好きなところが多すぎるんで、以下、箇条書きでいきます。

 

・櫻井くんのラップ詞がすばらしい。「交点」というワードが出てくるのすごい。

”いま僕らは交点を結び

 それぞれの道へと進み

 包み込む日々が輝きだすのは

 時間がそれを彩り光るから”

「進み」「包み」と続くところ、韻を踏むのって頭韻や脚韻だけじゃないんだなーと勉強になる。特に「包み込む~彩り光るから」ってあまりにもすばらしい詞じゃないですか?

"僕はそして交点の先へ

 いつかまたね交点の先で"

という結び、完璧すぎませんか?

そして櫻井くんのラップの声がめちゃくちゃ好きです。

 

・2番のあとの大サビというのかな?(この辺のJ-POP用語にうとい)

大野君のソロの

“愛しさ溢れて光キラリ願い いつまでも消えない輝き両手にぃ”

はい、みんな好きですよね。「いつまでも消えない輝き」のところで刻まれるビートに合わせて並んだ5人が順番にカクカクした動きの振りをするところも大好きです。何度聴いても見ても好きで、そのたびに幸せになる。

 

・ "優しさ集めて光キラリ築く時間をずっと果てしなく歩んでいく"

嵐の在り方そのものという気がする。嵐はこれまでずっとそうしてきたし、これからもそうしていくんだと。

 

・メロディもよいですよね。私が好きな、明るいのに切なさを感じさせるメロディの系譜。嵐の曲でいうなら『感謝カンゲキ雨嵐』や『Love so sweet』とか。『Love so sweet』と『Step and go』は同じ作曲者なんですね。すごい人だ。そして『感謝カンゲキ雨嵐』は馬飼野康二先生。

 

詞、メロディ、櫻井くんのラップ、そして嵐の5人という存在、これらすべてが調和して、聴くたびに幸せでそれでいて泣けてくるという名曲になっている。

嵐にはほかにもまだ私の知らない名曲がたくさんあると思うんだけど、個人的にはこの曲を最後の最後に歌われたら感極まってしまう。