緋綸子の雑記帳

私が誰かのブログを読んで楽しむように、見知らぬ誰かが私の記事を読んでくれたら。

日記

いま、緊急事態宣言下にいる。
そんななかだけど、元気っちゃ元気です。

私は医療従事者なので当然仕事には行かねばならず、仕事がなくなるとか、休業の判断を迫られるとか、本当は在宅で仕事したいのに職場が許してくれないなどの悩みはしなくてすんでいる。
異動してきた地域は前いたところに比べてコロナウイルス接触のリスクが高く、えらいことになったなと思いながら1週間ちょっとがすぎた。

私は春先、特に引っ越しで新居に移ったばかりのときは鼻やのどの調子がよくなく、寝ているときとかに鼻がつまったりのどが痛くなったりする。恐らくそういういつもの症状なんだろうけど、今のような状況下では万が一の可能性も考えざるをえないので、何となく気持ちがどんよりしてしまう。ものごとのやる気がでないというか。でもこれも私にはよくあることで、特段コロナウイルスの影響で精神的にまいってるというわけではない。

けれどもぼんやりと、自分が無症状のままコロナウイルスに感染している可能性があるという自覚や、運悪く重症化する可能性も0ではないということが、常にうっすらつきまとっている。これは私に限らず世界中の誰もが程度は違えどそのような状況に置かれていて、そのなかでも日本の中では比較的程度が高い方に私はいる。地域的にも職場的にも。

自分の場合は一人暮らしで、普段から職場と家を行き来する以外何もしないし人と会う機会も少ないので生活の変化があまりなく、周囲の人へ感染させないように気を遣う労力も少なくてすむので、そういう意味ではストレスは少ないほうだと思う。ただ、実家の両親に会いづらくなってしまったのはちょっとつらい。
それでも万が一発症したときの苦しさ、辛さは想像しようにも、できていないのだろうなと思う。

職場で使うマスクもアイガードも、本来なら適宜換えなければならないのだが、同じものを何日も使用している。そうでないと近いうちに使いきってしまうから。
使用したマスクやアイガードはいわゆる医療用語でいう"不潔"となっているので、これの置き場がまた悩みどころだ。自分の持ち場のなかの同じところに置くことで自分の中でそこは不潔エリアということにしているけど。
ちなみにアイガードは石鹸で洗っている(医療用マスクは洗いようがないのでどうしようもない)。こんな行為を当然のようにすることになるなんて。ふと、「この世界の片隅に」を思い出す。ふだんの生活を送りながらいつのまにかじわじわ物が手に入らなくなり、平時には考えられないような工夫を行うようになる。そのような状況を、同じ不便をこうむるものどうしで愚痴と冗談を言いながらやりすごしている。世界のおそろしさとあたたかさを同時に見ているような感じ。

私の業務は直接感染に関わることではないので、むしろ仕事量自体は減っているが、特殊な状況のために常にはない判断をしなければならなかったりする。いよいよ今以上に状況が悪化した場合は、本来専門でない業務にかり出されることもあるのかもしれず、そうならないことを自分のためにも地域のためにも祈っている。