緋綸子の雑記帳

私が誰かのブログを読んで楽しむように、見知らぬ誰かが私の記事を読んでくれたら。

日記

ここ連日2桁の新規感染者が報告される地元。
職場内でも、徹底した注意が呼びかけられている。

規定どおり、しかるべきときにはマスクとアイガードをつけている。アルコールでの手指消毒や石鹸での手洗いもしている。でも、完璧にすべてのタイミングで実行するというのはなかなか大変だ。たとえば、そのへんのパソコンやなんかをさわった手で顔を触れるのは避けるべきなんだけど、顔がかゆいとき、髪が落ちてきたとき(いまの髪型は短めのボブ。前髪をヘアピンで留めてる)、マスクやアイガードがずり落ちてきたとき(マスクはちゃんと鼻のところでノーズフィットの針金(?)を曲げてるんだけどそれでも落ちてくる)、どうしても顔を手で触れそうになる。いかん、と思って手指消毒してから顔に手をやったりもするけど、正直その都度消毒か手洗いしてたらきりがない。なるべく顔に触れること自体を我慢しなくてはならない。

マスクもすごくずり落ちてるように感じても、実際は鼻の頭がちょっと出てるだけというときもあるので、わざわざ手指消毒してまで位置をなおすべきなのかという疑問もある。しゃべってるとだんだん落ちてくる(気がする)のだ。しゃべるのが仕事だし。
どっちだ?マスク位置なおすために手で触れるのと、マスク落ちてきたままにしておくのとどっちがリスク高いのだ?そんな細かいところまで気にするはめになっている(いまのところ、なるべく顔に触れる回数を減らしたほうがいいのだろうと思ってる。明らかにマスクが落ちて鼻の穴まで出てるとか、相手が咳してるとかじゃないかぎり)。

こんなことを考えるにつけ、やはり100%感染しないさせないというのは難しいと思う。手指のアルコール消毒と石鹸での手洗いの回数も、物理的にも精神的にも限界がある。消毒の回数を減らすために行動の手順をある程度考えないといけなかったり、さまざまな不便、窮屈感、ストレス、プレッシャーがある。

とはいえわたしはいまのところ、感染する可能性のあるところで働いていて、その感染予防策に疲弊しているくらいだが、直接コロナウイルス感染者の診療や看護などで日々接している人の体力的、精神的疲弊はこんなものではないだろう。

新規感染者が出るたび、今後この地域の医療はどうなっていくのだろうという不安、自分が感染者またはその疑いの人と突然接することになったとき適切に対処できるかの不安(もちろんマニュアルはあるが)、けれどももっとハードな状況で働いている人がいることを考えると今はまだそれほど忙しくもないのに怯えている自分が同じ医療従事者として情けないと思う気持ち、などが湧いてきてぼんやりとブルーになる。

ブルーになるくらいなら、淡々と自分のできることをするしかないし、不安ならできるかぎりマニュアルや適切な文献に目を通してシミュレーションするしかない、と自分に言い聞かせている。