緋綸子の雑記帳

私が誰かのブログを読んで楽しむように、見知らぬ誰かが私の記事を読んでくれたら。

職場の遊具

職場の1階と2階の間には、お客様用のエスカレーターがある。たった1階分だから健常な人なら階段を使うだろうし、逆に足腰の悪い人はエスカレーターでは不安だから多少待ってもエレベーターを使うことが多くて中途半端な存在だけど、朝から昼過ぎまではお客さんがちらほら乗っている。

終業まぎわの17時前、私が上階での仕事を終えて階段をだーっと駆け下り2階に降り立ったとき、誰もいないエスカレーターがまだ動いている。17時になればこれは止まるんだけど、カタカタと動いている無人エスカレーターを見るとなぜか乗りたくなる。これで1階に下りると私がめざす自分の持ち場とは反対側に着いてしまい遠回りになるので、階段で降りたほうが早いはずなのだが、この乗り物に乗ってしばしボーッとしたいという誘惑にかられるのである。そんなわけで人知れずこの時間帯は遊具に乗るような気分でエスカレーターに乗っている。