緋綸子の雑記帳

私が誰かのブログを読んで楽しむように、見知らぬ誰かが私の記事を読んでくれたら。

車と私

ちょっと行くところがあって車に乗ろうとする直前、いやな予感がしていた。しばらく運転していなかったからだ。車のドアの前でスマートキーをかざすが…開かない。予感はあたった。バッテリー上がり。ちなみに初めてではない。

そもそもなぜそんなに車の運転がおっくうかというと、駐車が苦手だからだ。今住んでいるところに引っ越してからマンションの機械式立体駐車場に停めねばならなくなったのだが、初めて駐車しようとしたときに駐車場の建物のゲートにぶつけてしまったのだった。このとき慌ててゲートを確認したのだが、私の車のバンパーだけがへこみ、ゲートはびくともしていなかったので、こういうものはやはり頑丈にできているのだなと感心した。あとから何か言われた時用に念のため写真まで撮ったけど、どう見ても何ともなかった。

バンパーを修理してもらった後、またぶつけたらどうしようという不安とともに車ごと自宅に戻り、駐車に再チャレンジした。このときは何とか入れることができたのだが、枠の左側に寄ってしまい、タイヤが左側の枠とすれすれに接して、それ以上前には進めない状態でなんとかギリギリ入った。要は、車が枠に対して真っ直ぐ入らずにやや左ななめに傾いている状態となってしまった。ぶつけはせずに駐車できたことにひとまず安堵したが、この状態で放置していたら枠に接したタイヤが圧迫されて傷むんじゃなかろうか。早いところまた運転しないとな…と思いながら、運転したらどうしたってまた最終的にこの駐車場に戻さないといけない。今度こそうまくいくだろうか。またぶつけたらめんどうだ。そう思うとどんどんおっくうになって、運転を延ばし延ばしにしていたのだ。

そんなわけで、バッテリー上がりでJAFさんにお世話になった。充電していただき、充電の間エンジンはしばらく止めない方がいいから運転したほうが良いと聞き、「わかりました」と返事をして、私は車に乗り込んだ。おそらくアイドリングストップになっていて、モニターの表示の一部のみが点灯している状態だった。こういうとき、普通にこのまま操作すれば、エンジンは自然にかかるはずなのだ。だが、私は恥ずかしながらよくわかっていないので…エンジンのスイッチをぽんと押し一旦オフにしてしまった…気がする…(走行中にアイドリングストップになったときはさすがにこんなことしないですが、それと同じ状況だということがわかっていなかった)。そして、さあ運転しようとすると、あれ、エンジンかからない…。

申し訳ないがもう一度JAFさんに来ていただく。やはりエンジンを切ってしまったことが悪かったのだろうとのこと。充電してもらい、決してエンジンは触らないようにして、あてのないドライブにいざ出発。まずは、比較的慣れている片道10分くらいのルートを行って戻ってきた。せめて小一時間は運転した方がいいということだったので、家の近くに戻ってきた後は、ひたすら自宅周辺をぐるぐると回った。慣れていないルートを運転する勇気がなかったので。確実に10周以上、左折→左折→左折→左折を繰り返していた。

そしてドライブ(?)を終えていよいよ、マンションの機械式立体駐車場へ。道路から左折して歩道を横切り駐車場の敷地に真っ直ぐ進み、そこから右折してゲートをくぐるという入り方になる。なので、駐車場の建物の横の敷地に入った段階で左に寄り、リモコンでゲートを開けてそこからゆっくり慎重に右折し、ゲートの奥の鏡を見ながら向かい合えば、そのまま駐車スペースに入れられる。この日は、そのことを頭に入れてゆっくり慎重に右折したところ、枠に対してきれいにまっすぐ駐車できたんである。ばんざい。

のろまな歩みではあるが、少しずつ成長している、と思う。このコツを忘れないように、近々運転しようと思う。