「短歌の目」第7回 9月
日が暮れるのが早くなりましたね。私はわりと西の方に住んでるので日の入り遅いほうだと思うんですが(あ、合ってますよね??)、7時くらいにはもう真っ暗で、帰るとき驚きます。少し前までこの時間は青空だったのに。
さて、「短歌の目」9月、今回はかなり苦しみました。いつもそう思ってる気もしますが。それで、はてなハイクやこのブログにすでに載せてた自作でたまたま今回のお題が含まれてたのを2首再利用しました(「おい」のほうはかなり無理やり感ただよっている…)。そうやって実質新しく作る歌の数を減らしたにもかかわらず、時間かかりました。中でもやはり、枕詞は手ごわかったです。
1.一錠
一錠、もう一錠と抑えこむ 女の証の痛みなんて
2.おい
登校日 戦の写真を眺めつつ歩く廊下の便所のにおい
3.ウーパールーパー
日曜の午後は床に腹這ってウーパールーパーとにらめっこ
4.マッチ
新居にはマッチもろうそくもなくて誕生日にはショートケーキを
5.葉
山の木の葉の一つ一つ朝日浴びふるえる 光と影にわかれて
6.月
暗くなる前の最後の青空に月が黄色く光り始める
7.転
あぜ道に自転車をこぐ制服の少年はるかに通勤電車
8.舌
ひえた夜コーンスープを欲してた舌はスプーンを離れがたくて
9.飽き
この展開飽きたって文句言いながら毎週それ買ってるよね
10.【枕詞】うつせみの
うつせみの夏は終わりて割れ目より吹く風指先で触れてみる