緋綸子の雑記帳

私が誰かのブログを読んで楽しむように、見知らぬ誰かが私の記事を読んでくれたら。

読書

『鬼の研究』(馬場あき子)を読んでいる

今週のお題「最近読んでるもの」 馬場あき子さんの『鬼の研究』という本を読んでいる。今の私たちが思い浮かべる"鬼"のイメージはどのように形成されてきたのか。昔の文献の"鬼"の登場するエピソードが興味深く、どこかいとおしくて心惹かれる。 仕事の行き…

日記 友人と本のはなし

お盆休みで帰省していた中学・高校時代の友人と会った。私の格好は、黒地に花柄のロングスカートに、某地元テーマパークのTシャツにサンダル。まず駅ビルの本屋併設のカフェでお昼を食べ、互いにプライベートや仕事の近況を報告した。あとは本の話。 本の話…

文学や物語をめぐるエッセイが好き

今週のお題「読みたい本」 読書時間が学生時代と比べるとめっきり減っている。ぶっ続けで読むということができず、数ページで目が疲れたり集中力が途切れたりして、今日はここまで、となる。間があくと内容を忘れて同じ箇所を何度も読むことになったり。まあ…

更級日記をこよなく愛する

今週のお題「最近おもしろかった本」 角川ソフィア文庫の『更級日記』(原岡文子 訳注)をかばんに入れて通勤の乗り物などで読んでいたのだが、いつもぱら読みで同じ箇所を何度も読んだりしていて、なかなか読み終えられなかった。けれども先月やっと全部読…

本が合流する

今週のお題「本棚の中身」 私がこれまで買ってきた本は、両親のいる実家、弟宅、私の家に分散されていた。このうち実家には、高校時代までと社会人1~2年目(成人してからこの2年間だけ実家住みだった)に購入した本がある。 弟宅というのは、もとは私と…

ラインハルト好きな私の『銀河英雄伝説』読後の感想

銀英伝小説の本編読み終わったとき思ったのは「ラインハルト最後までよく頑張ったよ!」というものでした。正直私はスター・ウォーズのアナキンみたいな闇落ちを恐れていたので。ヴェスターラントの件を端緒にこう、ずるずると。でも違った。キルヒアイスが…

好きな児童文学10選

はてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選」 児童文学とは何をもって言うのか難しいですが、今回は児童書コーナーに置いてあるものと考えて選んでみました。 『赤毛のアン』 何度読んでも日常のエピソードが抜群に面白い。章によってはまるまるアンがしゃべ…

『詞華断章』(竹西寛子)

もう何年も前にこの本を買って、電車通勤していた頃は鞄に持ち歩いて繰り返し読んだ。季節のうつろいを昔の詩歌とともに味わうエッセイなのだが、それだけではこの本の内容を伝えきれていない。ときに作者の心境やその時代への思いが書かれることもあるが、…

『水中翼船炎上中』(穂村 弘)を読み始めた

2020年の初め頃だったか、まだこちらに引っ越す前に買った『水中翼船炎上中』をやっと読み始めた。穂村さんらしく装丁があまりにも凝っているので、ある程度家の中がきちんとした状態じゃないとなかなか読めなかった。手に取るのにも気を遣ってしまう。 穂村…

『方丈記私記』堀田善衛

『方丈記私記』は、買ったのをしばらくそのままにしていて、実際に本を開いてみたのは2020年3月9日の仕事帰りのバスの中だった。驚いたことに、この本の書き出しは1945年3月9日の東京大空襲のことから始まっていた。同じ日だ!とその偶然に興奮した。それに…

新古今和歌集たのしい

新古今和歌集の歌が好みかもしれない。私は現代短歌でもどちらかというと、エモーショナルなものよりも、軽みのある歌が好きである。エモいのもよいのだけど、そういうのがたくさん並んでると読むのに疲れてしまう。 新古今和歌集は適当にぱっとページを開く…

近況 ジョジョと斉木と明月記

大きな仕事の〆切はないのでそこは気が楽だけど、この時期に多い書類仕事が順調に蓄積されている。勤務時間終わったあとの夕方~最終バスの時刻までに少しずつ片づけられればいいんだけど、その時間帯にカンファレンスとか入ったりすると、書類を処理する時…

『虚無への供物』初読の感想メモをサルベージ

この感想メモを書いたのは2016年11月13日。たしか、もっと前に一度途中で挫折して、再挑戦で完読したんだった。いきなりネタバレありありなので注意してください。

『えーえんとくちから』 (笹井宏之)

4月から笹井宏之さんの出身の県に住んでいる。駅の本屋には、穂村さんの歌集は置いていないけど、笹井さんの歌集は地元だから平積みされている。新刊のちくま文庫の『えーえんとくちから』も平積みされていたのを買ってきた。 途中まで読んだけど、どの歌も…

好きなもの、愛着のあるもの、影響を受けたもの

思い出すままにメモ。印象に残っているものを中心に。ところどころ記憶が薄い。 随時追加するかも。

銀河英雄伝説1 黎明編 田中芳樹 

はじめての銀英伝。ということで、田中芳樹先生の『銀河英雄伝説』本伝全10巻を読み終わったのでつらつらと感想を書いていきます。ちなみに自分用のメモとして書いておくのだけど、1巻を読み始めたのが2017年6月4日、10巻を読み終えたのが6月25日深夜(もう2…

『とにかくうちに帰ります』 津村記久子

嫌な人に嫌なこと言われてむしゃくしゃしたときは津村記久子の小説だ!と思って今朝出勤前に本棚をあさったのだけど、ぱっと見つかったのは『とにかくうちに帰ります』という文庫本だった。これは津村記久子の作品の中では比較的、嫌な奴出てくる度が低い。…

『十四歳のエンゲージ』 谷村志穂

特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE 私にとっての青春の一冊ということで思い浮かんだのがこれ。ちょうどこの本に出会ったのが14歳のころだったこともあって、主人公のタエコと自分を重ねて何度も何度も読んだ。読んでいて一緒に心が傷だらけになるし…

『精霊の守り人』(上橋菜穂子) 感想

NHKで実写化することが話題となっている守り人シリーズ、前から気になってはいたのですが、この機会に実写化する前に読んでみようと思い立ちました。とりあえず最初の『精霊の守り人』だけ買って読んでみたのですが、物語の世界と登場人物に魅せられ、次の巻…

ご存知ありませんか?タイトルのわからない「水」の小説。

小学4年生の頃から学習塾に通っていたのですが、一番好きなのは国語でした。テキストやテストの問題文などで、さまざまな文章を読めるから。たいていは出典が書いてあり、気になるものはタイトルや作者名を覚えておいて図書館で借りて読んだりしてました。そ…

最近、穂村弘づいている。

今週のお題「最近おもしろかった本」 4月から5月初めにかけて、穂村弘の本を読み漁っていた。エッセイ、歌論、短歌入門書などなど数えてみたら10冊も持っていた。面白さにハズレがないのと、文庫だと300ページ弱と比較的薄くカバンに入れて持ち歩きやすいの…