期待をかけていた『ジュウドウズ』が新年早々打ち切りになってしまいました。最強である華の兄が顔見せし、王屋という新たな強敵キャラも出てきたところで、もうしばらくは続くのかと思っていたのだけど…。例年この時期は新連載3連弾とかで打ち切りラッシュのことが多いけど、今回は来週から新連載が始まるというわけでもないし、なぜこんなあからさまに打ち切られてしまったのか…。
『ジュウドウズ』という作品自体の問題としては、やはりストーリー展開もそこそこにひたすらバトルしていたことだろうか。そこが斬新でもあったのだけど、やはり、これといったドラマもなく戦いばかり続くのでは、読者に飽きられてしまう。兄を倒し、村で最強になるという目標がシンプルなのは良かったと思うんだけど。うーん、後は何があればよかったんだろう。
個人的には、読者と同じ目線であるスポーツ記者の男女を、もう少し上手く華と絡めることができればよかったなと思う。初め、ガチ戦のあたりは、お姉さんを話に絡めようとしたみたいだけどあまり意味なかったし、結局その後はほとんど絡んでいないし。別に恋愛要素とかはいらないんだけど、何かもうちょっと交流があってもよかったと思う。
あとは読者の興味を引くストーリー展開があればと思うんだけど、ストーリーとなると、勧善懲悪かスポーツ路線か、そのどちらかになってしまって、この八波羅村の人々の浮世離れした雰囲気が失われてしまうしなぁ。
もしくは、ストーリーは今のシンプルなままで、バトル自体を起伏のある展開にする、とか…。
カッコよくて可愛く性格も素直な主人公の華くんとか、最強であり人間的にも大きくて魅力のある陽志さんとか、いい味だしてるスポーツ記者の二人とか、キャラクターは魅力的で好きだったので、何とかそれを生かしてがんばってほしいところです。
『伊達先パイ』と『ジュウドウズ』の経験をふまえると、今後はバトルギャグ漫画とか?(まんまやん…)
コミックスでは、この最終回の続きも描き下ろされるみたいなので、買おうかなぁ。