緋綸子の雑記帳

私が誰かのブログを読んで楽しむように、見知らぬ誰かが私の記事を読んでくれたら。

密やかな部屋―きらめく昆虫標本―を見に行った

今日は美容院に髪切りにひさびさに天神へ。そのついでに、友人から勧められていたイムズの昆虫標本展を見に行った。タイトルの「密やかな部屋―きらめく昆虫標本―」でなんとなく小川洋子っぽさを感じていたら、今回の展示の空間構成は小川洋子の『薬指の標本』に着想を得たとのことだった。

おびただしい数の昆虫の標本がケースに整然と並べられて、その色彩と形状に見入ってしまう。入口からすぐは狭い通路の両側の赤い壁に標本ケースが展示されているのだけど、その奥の空間では木製の棚や台の上に標本ケースが置かれている。その木製の家具は移転前の九州大学の建物内から救済されたもので、今ではお目にかかれないような重厚なつくりの年代物。昆虫標本だけでなく、その空間も含めてまるで時を閉じこめて標本された部屋として味わってほしいという主旨らしい。この部屋は甲虫中心で、焦げ茶色の古い木製家具とカラフルに輝く甲虫の背が美しかった。チリオサムシとかニジダイコクコガネとかカナブンとか綺麗だった。写真は撮れる(触れるのは厳禁)のでたくさん撮ったのだけど、私的利用に限られるとのことで一応ここには載せない。
天神イムズで2018年3月11日までやってるそうなので、興味のある方はぜひ(2月20、21日は休館日らしいので注意)。