緋綸子の雑記帳

私が誰かのブログを読んで楽しむように、見知らぬ誰かが私の記事を読んでくれたら。

『精霊の守り人』(上橋菜穂子) 感想

NHKで実写化することが話題となっている守り人シリーズ、前から気になってはいたのですが、この機会に実写化する前に読んでみようと思い立ちました。とりあえず最初の『精霊の守り人』だけ買って読んでみたのですが、物語の世界と登場人物に魅せられ、次の巻、また次の巻と買って、あっという間に最終章の『天と地の守り人』3部作まで読んでしまいました。

まずは第1巻である『精霊の守り人』の感想を。

※注意:第1巻の終わりのほうの内容まで書いちゃってます。

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私の2015年振り返り。黒バスとか短歌とか。

今週のお題「マイベストエントリー」

今年も残すところあと一日とちょっと。私は時々しか更新していないのですが、数えてみたら2015年になってから今までに59記事書いてました。この記事が60記事目ですね。だいたい月に5個くらいの計算だけど、気が向いたときに2,3記事かためて書くので、コンスタントに週1回更新とかではなかったです。それではブログの内容とともに今年一年を振り返ってみたいと思います。

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「短歌の目」2015年ふりかえり自選10首

2015年もあとわずかということで私も、「短歌の目」で詠んだ中から自分で気に入っているものを選んでみました。基本ひと月に1首、8月のは迷ったので2首、それでちょうど全部で10首になりました。選んだ基準は、詠んだそのときの気分を思い出せるもの、ああ、これはたしかに私が作ったんだなぁと思えるもの、意味の分かりやすいもの、です。

 

tankanome.hateblo.jp

 

  4月  茶碗ひとつ湯呑みひとつと好きなもの選んで始まるひとりぐらしは

  5月  南米の鳥のように美しく発情できたらいいのにダーウィン

  6月  晴れた日も感じる梅雨の湿り気に皮膚呼吸する私は蛙

  7月  君とまだここにいるため残してる限りなく水に近いアイスティー

  8月  おまつりにはずむ心で金魚掬うように私を掬ってみてよ

  8月  朝夕のわずかな光に日焼け止め塗って夏から遠ざかりゆく

  9月  暗くなる前の最後の青空に月が黄色く光り始める

10月  眠るまで明日は来ないから起きている  時計の針は見るたび進む

11月  追われても羽ばたくふりしてまた歩く鳩のような生き方してる

12月  降る雪の白が視界を埋め尽くし窓辺で静かに昂っている

 

ちょうど今年の春に転居して、4月から9月までは電車で1時間の田舎の職場に出向していました。そんな環境を反映しているのか、それとも季節的なものなのか、前半は明るく開放的な歌が多くて、10月以降は内にこもった感じの歌が多い気がします。

 

「短歌の目」では、上手い方は歴然と上手くて、そんな方々に比べて自分のはいまいちだなーと常々思いながら、歌集や指南書をたくさん読むとか、上手い人の歌を分析してみるとかの努力をしたわけでもなく。それでも詠むことに何か意味があるとすれば、自分を込めることだと思い、それだけは意識してやってきました。そうすれば、少なくとも自分にとっては意味のあるものになる。それが人にも伝われば尚良いけれど。

これからも短歌は続けたいと思ってますが、強制されないとなかなかやらないタチなのでちょっと不安です(いや、「短歌の目」も強制されたわけじゃないですが)。「短歌の目」に参加してよかったことは、素敵な詠み手の方々に出会えたことで、たくさん歌を作り続けてる方々もいらっしゃるので、これからもそんな方々の作品を楽しみにしつつ、自分も少しでも作っていけたらよいなと思います。

本年はお世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。

 

『スター・ウォーズ』 エピソード1から見た私の場合

※タイトル、文章少し修正しました。(2015.12.22)

 

スター・ウォーズの新作が公開されましたね。私はこれまでのシリーズ全6作を見ているので、新作も気になっています。

スター・ウォーズは、1980年前後にエピソード4・5・6が公開されて、20年近くの歳月を経て、2000年前後にエピソード1・2・3という順で公開されているのですよね。最近、どういう順番で見たらよいのかというのが、ツイッターなどでも話題になっていました。

私がスター・ウォーズを見ようと思いたったのはエピソード3が公開されてたとき。その当時はまってた『のだめカンタービレ』で『スター・ウォーズ』ネタがちょこっと使われてたのが気になり(フォースやヨーダという単語が出てきた程度ですが)、ちょうどそのときエピソード3が公開されてたので見に行くことにしたのでした。その前に、エピソード1、2をあらかじめレンタルビデオで見ておきました。エピソード4~6については全く知識なし。なので、エピソード3のラストでは「ええぇぇぇぇっ!?」と頭の中で絶叫してしまいました。「え?そういうことだったの?そういう話だったの?」と。

以下、作品の内容に触れます。

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