やっと週末。第4回「短歌の目」、私にとっては3回目の参加になります。
今回もよろしくお願いします。
6月になるとすぐ梅雨に入りましたね。梅雨前線、律儀なやつよ…。
今回、「紫陽花」「つばめ」「袖」の3つをお題で提案させていただいたのですが、自分で出したお題のほうがより難渋しました。
1.青
赤や黄がCMに出てはいけないの 吸収される青い液体
2.梅
晴れた日も感じる梅雨の湿り気に皮膚呼吸する私は蛙
3.傘
私だけ傘持ってると気まずくて準備のよさを呪いたくなる
4.曲がり角
「この先で新しくなれる?」曲がり角 カーブミラーに自分は見えず
5.しそ
真似をしてかじるとざりっと苦かった 君が必ず食べてたしその葉
6.紫陽花
雨けぶる薄闇の中ぼんやりと灯る紫陽花 こちらを見ている
7.つばめ
いつの間に現れてまたいなくなる 今日も視界を横切るつばめ
8.袖
半袖じゃ涙拭くにも短くて腕振り上げた初夏の失恋
9. 筍
空に伸び天を突き刺すはずだった筍の先に包丁を入れる
10.たらちねの
たらちねの母はいまだに母としてその身ふりゆく 祖母になれずに