緋綸子の雑記帳

私が誰かのブログを読んで楽しむように、見知らぬ誰かが私の記事を読んでくれたら。

短歌の目 二期 7月

毎日暑いですね。通勤がつらい。

 

短歌の目7月のお題です - はてな題詠「短歌の目」

 

 

1. 透

透明のビニール袋空に舞いもう二度とここに戻ってこない

 

2. ホイップ

ホイップとチェリーとプリン本当はそんなに合わないの私たち

 

3. 果

なれの果て見届けていて忘れてもいいから全部持っていくから

 

4. ペンギン

終電の行ってしまったホームにてペンギンのようにうなだれている

 

5. 短夜

短夜は夢も見れずに終わるから起きて待ってる日が昇るのを

 

テーマ詠 「あつい」

汗に濡れ火照っては冷め乾いてく体が夏を生き延びている 

 

 

よく買うアイス

今週のお題「好きなアイス」
とりあえずよく買うやつ並べてみる。

ピノ(森永乳業):定番の6個入りをよく買います。あのコクのある甘さが欲しくなる。チョコアソートだとアーモンド味が好き。

明治エッセルスーパーカップ 超バニラ(明治):バニラを欲してるとき食べる。だいたい一度には食べきれないんで2回くらいに分けて食べる。

ブラックモンブラン竹下製菓):九州は佐賀が誇る他に類を見ない謎のアイスバー。中のバニラはクリーミーでそれだけだと少し脂っぽい感じなんだけど、チョコクランチでコーティングすることでそれを緩和している(気がする)。子供の頃から変わらない味。たまに当たる当たりくじ。当たりはシンプルにもう1個商品がもらえるというのがとてもよい。

チョコモナカジャンボ(森永製菓):味も、はさんであるチョコの食感も好き。手でちぎれるのがよい。

こうして並べてみると、バニラアイスとパリパリチョコの組み合わせがたまらなく好きみたいです。

銀河英雄伝説1 黎明編 田中芳樹 

はじめての銀英伝。ということで、田中芳樹先生の『銀河英雄伝説』本伝全10巻を読み終わったのでつらつらと感想を書いていきます。ちなみに自分用のメモとして書いておくのだけど、1巻を読み始めたのが2017年6月4日、10巻を読み終えたのが6月25日深夜(もう26日になってた)。

感想はもちろんネタバレありですので注意してくださいね。まずは1巻の感想だけど、思ったより長くなってしまった。

 

銀河英雄伝説1 黎明編

―貴官の勇戦に敬意を表す、再戦の日まで壮健なれ

 

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短歌の目 5月

 

おひさしぶりです。半年ぶりくらいに参加させていただきます。

 

tankanome.hateblo.jp

 

1.青葉

水田を過ぎれば視界せばまって車両は青葉に呑み込まれてく

 

2.くつ

外履きとオフィス履きとがごちゃまぜのくつ箱の空きを探す月曜 

 

3.カーネーション

「おりこうでいてくれたほうがうれしい」と、カーネーションは渡せないまま

 

4.衣

また今日も定食Bと向かい合い固いフライの衣をかじる

 

5.夕なぎ

寄せる波沈む太陽昇る月ひとりうけとめる夕なぎの浜

 

テーマ:運動会

いま何があってたっけとすみっこで広げるしわくちゃのプログラム

 

 

覚えておこうと思った

目のほとんど見えないおばあさんと少しお話をした。特に私から具体的に質問しなくとも日々のいろいろを話してくださった。お話好きの方のようだ。

夢を見たという。花を植えていて、あたりが花でいっぱいになる夢。そのあと起きてトイレに行くと、目が覚めているのにしばらくは家の中であるはずのそこここに花が咲いて見えていた、と。

「目が見えないと寝てるときと同じなのね」とおばあさんは感心するように言った。おそらく目が見える人であれば、夢を見ていても覚醒して目を開ければ外からの映像が入ってきて情報が更新されるんだろうけど、目が見えないとその更新がなされず夢の視覚情報がしばらく残るのだろう。目が見える人でもたまにこういうことはある。いわゆる寝ぼけてる状態。目の見えない人はそれがより起こりやすいのかもしれない。

でも、それって起きてすぐは混乱するし不便だろうし場合によっては危ないんじゃないかとも思ったけど、おばあさんは夢の花の余韻を反芻していたのであまり水をさすようなことは言わずにおいた。このおばあさんは頭がしっかりしていて現状把握もちゃんとできていそうだし、何より不便なんて私が指摘するまでもなく普通に感じているだろう。そんななかで不思議に思えたできごとを私にも話してくれたのだ、きっと。


私は目も見え耳も聴こえるし手足も動かせる。でもいつかこれらの機能のどれかをふいに失うようなことがあってもおかしくない。そのことを想像するととても怖い。 生きていかれないんじゃないか、何もできなくなるんじゃないか、と思ってしまう。

だからこそ、目の見えない人がたまたま私に直接話してくれたこんなお話を大事に心にとめておこう、覚えておこうと思った。それで怖さがなくなるわけではないけれど、ただ闇雲な怖さ以外に持っておけるものとして。