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緋綸子の雑記帳

私が誰かのブログを読んで楽しむように、見知らぬ誰かが私の記事を読んでくれたら。

『黒子のバスケ』帝光編(原作)について、いろいろ考えたこと

「帝光編について語りたい」などと言った自分の言葉がプレッシャーとなり、記事を書いては消し、書いては消し、を繰り返してました。帝光編について語るのって、なかなか難しいです。長いし、いろんな要素がからみあってるし。初めからストーリーを追って感想を書くとなると、いくら時間があっても足りません。ちょっとしたセリフにも思い入れがあるから、ついつい寄り道して文章が長引いてしまう。

そんなわけで、いくつかテーマを絞って書いていくことにしました。

帝光編は大きく前半と後半に分けられると思います。中学2年生の全中優勝を境として、前半は黒子のサクセスストーリーでもあり、同時に彼とキセキの世代たちの絆ができるまでを描いている。後半では、その絆が、キセキの世代の才能開花とひきかえに崩壊していく。中2の全中優勝で掛け値ない幸せを味わっただけに、その後の絶望に向かう展開は本当につらかったです。もちろん、わかっていたことなんですが。この上がって落ちる絶望へのジェットコースター展開、過去編だからできたことだよなーと思います。現在では、黒子自身もキセキの世代も前に進み始めていると読者が知っているからこそ。でないと辛すぎる。

さて、それでは前半から、テーマをいくつか。

・黒子と青峰、赤司

帝光バスケ部三軍で箸にも棒にも掛からず、バスケ部をやめるかどうかというところまで追い詰められた黒子。その彼を見つけ出し一軍レギュラーに引き上げたのが、この二人。青峰と赤司です。青峰は黒子のことを「バスケが上手くなるために、一人で遅くまで練習してるバスケ好きなヤツ」として見つけ出し、黒子の精神的な支えとなる。一方、赤司は、黒子の影の薄さという特性を見出し、技術的な面からアドバイスする。赤司には黒子を救うなどという意識はなく、あくまでチームの勝利のためにそうしたわけですが。

そして、黒子のデビュー戦。いいとこなくボロボロで、たった一試合にしてコーチに見切りをつけられそうになるわけですが、このピンチにも、青峰、赤司のサポートが働きます。青峰はコーチに、自分も降格になってもいいから、もう1度チャンスを与えるよう頼み込む。青峰の必死さに押されて、コーチも許可を与える。一方、赤司は、コーチに見切りをつけられるかもしれないと思いながらも、黒子が上手く機能しなかった原因を考える。青峰のような友情からではなく、自分が見込み違うなんておかしいな、という発想から考えてるんだと思いますが。どうでもいいですが、このとき、黒子が紫原から投げ渡された財布を受け取り損ねる場面で、ピーンって感じで原因に気づく赤司の表情、可愛いですよね(赤司ファン的感想)。そしてまた、実質的なアドバイスをする赤司。青峰も赤司もお互いの行動を把握してたわけじゃないのに、結果として二人の行動がつながって、シックスマン・黒子が誕生するという、この構成が素晴らしいです。青峰は、ああやってチャンスを作ってはくれたけど、黒子のパフォーマンスを改善するアイデアは持ち合わせていなかったわけですよ。一方、赤司は、原因がわかっても、コーチに反論するつもりまではなさそうでした。精神面での青峰の支え、技術面での赤司の支え、両者のどちらが欠けても、今の黒子の活躍はなかったと思うと、この二人の存在は黒子にとって大きいなと思います。

 

・意外と強気な黒子。一軍へのなじみっぷり。

三軍時代は黒子のひたむきな面が強調されてて、バスケ部をやめそうになる場面ではこちらも涙が出そうでしたし、デビュー戦では生まれたての子鹿状態だったので、何とか認められて一軍に上がっても、あんな化け物がごろごろしているところで本当にやっていけるのかと、ちょっと心配していました。「ようこそ、一軍へ」と言われた時は、一軍選手たちの雰囲気に気おされてましたし(このときの、ビリビリっときたような黒子の表情、かわいかった)。ですが、そうでした。黒子は生来ふてぶてしいんでした。あの青峰に「テツって意外といい性格してるよな」と言われるほどに。

だって、スリーメンとか組んでやらされて、自分のせいでノルマ終わらなくて責められるとか、私だったらこの時点で辛すぎて、いくら一芸(ミスディレクション)で認められたとしても、部活やめちゃいます。うう、小学校の体育のリレーとか思い出す、この居たたまれない感じ。むっくんにキレられるとか怖いよ。けど、そんなことでは、黒子は全然ひるまないんですよね。そうやって、単なるミスディレクションの使い手としてだけでなく、仲間として黒子は認められていく。こういうちょっとした場面で、それが分かるように描かれてるのがすごいな、と思います。

 

・黒子とキセキの世代+桃井の関係について

以上のエピソードをふまえて、黒子に対する、キセキの世代+桃井の6人それぞれの反応・立場を分類してみます。

1.青峰・赤司

黒子を見つけ出した、初期の功労者。

さすツートップのお二人です。頭が上がりません。

2.緑間・紫原

初めは反発していたが、いつの間にか黙って認めていた、ツンデレな二人。

緑間が、「とっくに認めているのだよ。オレも、紫原も。」と、紫原のことまで言及しているのがいいですね。この二人の関係も、あまりクローズアップされませんが、面白いです。

3.黄瀬・桃井

初めは軽く見ていたが、ギャップ萌えで180度態度変わった調子のよい二人。

自称・親友と自称・彼女。

 

おお、何とキレイに3パターンに分かれました。

 

他にもいろいろ書きたいことあるんですが(虹村と赤司の関係とか)、長くなって疲れてきたので、今回はこの辺で終わります。