緋綸子の雑記帳

私が誰かのブログを読んで楽しむように、見知らぬ誰かが私の記事を読んでくれたら。

散歩

先日、人生37度目の誕生日を迎えた。ターミネーター・ニューフェイトを見たかったが、隣県の映画館に行くために乗ろうと思っていた路線が遅延しまくっていて駅に人がざわざわしていたので、電車混みそうだなと思ってあきらめた。昨年買ったスカートがウエストがきつくなっており、スカートも隣県の駅ビルで新しく買いたかったのだがそれもあきらめた。遅延していたのは、朝ものすごい音の雷が鳴っていたのが関係しているのだろうか?

駅の本屋で、今度出張で行く街の観光マップと『悪童日記』と松本侑子訳の『アンの青春』を買って、本を読むのにいい感じのカフェを探すため駅を出た。駅から一歩出ると街は閑散としており、この駅はよそへ行く人々だけで混んでいるのかと思うとこの街のことが心配になった。この街に越して来てから、何らかの用事のため以外で街をぶらぶらと歩いたことがない。

駅から南側へ歩いたが、しばらくはカフェはなかった。休日の昼間で閉まっているか、開いていても人のいない飲食店などがちらほらあり、後は休日は閉まっている銀行などばかりで、道を歩く人も少ない。駅と城跡の半ばくらいまで来て、やっとカフェがいくつか見えてくる。そのなかでも新しそうなカフェに入った。店内はとても狭く、席が奥に2テーブル(とても小さい)と窓際のカウンターテーブルに椅子が3脚(とても座面が小さくて四角い)しかなかった。2階を工事していたので、いずれ2階席もできるのかもしれない。奥のテーブルには一人座っていたので、窓際のカウンターテーブルに座った。正直、お尻よりも小さく四角い座面の椅子で座りにくく落ち着かなかった。頼んだナイトロコーヒーはおいしく、一緒に頼んだクラッカーにチーズと小豆餡の乗ったスイーツもほどよい甘さと量でよかった。もう少し座り心地がよければ…と思いながらも1時間以上はいた。その間、本は読まずにスマホで文章を書くなどしていた(内容はこの日記のようなメモや、作品感想など)。飲食を終えて、文章も書きたいことを書いてしまうと、カフェを出た。

あまりに天気がよいので、もう少し歩くことにする。城跡のほうまで歩けたらと、そちらの方角を目指す。途中でいい感じの路地があると、そこを曲がったりしてみる。紅葉の木々の見える方に歩いていくと、神社があった。有名な神社だが、ここに来るのは初めてだ。敷地内にはいくつかの神社があり、それらに参拝した。神前式が行われているらしく、雅楽が流れている。

神社を出て、もうしばらく歩くと城跡なのだが、散歩に満足したし、自分の体力を考えると、ここらで引き返すのが妥当だと判断した。帰り道にこの地域で唯一といってよいと思われる老舗デパートがあり、ここにも初めて入ってみた。洋服も売っていたが、自分が欲しいと思うようなちょうどよいスカートはなかった。食品売り場に回り、そこのパン屋でパンを買った。

あとは家に帰るのみと歩いていくと、職場の人とたまたますれちがったのであいさつした。そのあとふと、自分の誕生日を思い出し、ケーキを買おうと思い立ったが、グーグルマップを検索すると今いる場所の近くにはなかった。近いところで、ここから自分の家を通り過ぎさらに歩いたところにケーキ屋があることがわかった。今の時間が17時半。そのケーキ屋は20時まで開いているようだ。しかし、これ以上今日は歩きたくなかったので(体力的に疲れたというよりは歩き飽きたという気持ち)、ケーキはあきらめることにした。誕生日でなくとも、ケーキは買いたいときに買えばいい。

 映画も買い物もケーキもあきらめたが、気持ちよくすごせたよい1日だった。